保育士は様々な人たちと関わり、支え合う仕事です。子どもたちの成長に感動し、喜び、時には涙しながら子どもたちと苦楽を共にし、成長していくことが大切です。
技術や知識だけではなく、その人がもつ人間性や経験など人の深さというものが子どもたちに与える影響は大きいものです。これから保育士を目指すみなさんには、様々な体験を通して感性を磨き、人と人との関わりを大切にできる保育士を目指してほしいと願っております。
新保育所保育指針にもあるように、児童の保育にとどまらず、地域や保護者の育児支援にも目を向ける必要があります。
現代の育児環境は孤立化しており、育児に対して不安を抱えたり、何らかの支援を必要としている人も少なくありません。そのような人たちを支えることも大きな使命の一つとなります。みなさまの今後の活躍に期待をしております。

ユーカリ福祉会の保育園では、自然を感じることのできる環境づくりに努めています。園庭には実のなる木や木登りのできる木を植樹し、草花を育て、子どもたちが四季を通して主体的に自然に関われる環境を大切にしています。自然があふれ、鳥や虫たちがやってくる園庭で鳥が巣作りをしている様子を子どもたちと観察したり、収穫した渋柿を干し柿にしたり、収穫した野菜でぬか漬けを作る体験をしています。子どもたちは、このような食の体験を通して様々な発見をし、命の大切さを感じることができます。また、地域の子育て支援にも力を入れており、園庭開放や育児相談、保育体験など、保育園の持つ専門性を生かして、地域に還元する「育児の拠点」になっております。

渡辺 京子　勤務歴7年目　フリー担当

お泊り会・運動会・発表会…いろいろな行事を通して見られる子どもたちの素直でキラキラしている目や一生懸命頑張っている姿・何かを達成した時の顔、そして普段の何気ない会話や表情・子どもたちの笑顔…全てが私たちのパワーの源となっています。「この仕事やめられなーい！！」と生きがいを日々感じています。

半﨑 緑　勤務歴29年目　主任保育士

子どもたちの目がキラキラ輝く時、体の中の細胞が活発に何かを生んでいくようです。悲しい時やおこりんぼの時もあるでしょう。そんな子どもの表情は私たちに信号を送り、何かを伝え、教えてくれます。子どもと向き合い、自分と向き合い、子どもと共に育ち合えることを楽しく嬉しく思います。そして日本の文化行事を大人も子どもも一緒に“ほっこり”楽しめるといいですね。